BCP策定のポイント
能登半島地震により、お亡くなりになられた方々のご冥福をお祈りいたしますとともに、
被災された皆様方にお見舞い申し上げます。
このタイミングで、BCPについて取り上げようと思います。
令和6年度から障害福祉サービス事業所に
業務継続計画(BCP)の策定や研修・訓練の実施が義務化されます。
すでに策定されている事業所さまも多いかと思いますが、
今一度事業所内で内容等の再確認を行っていただきたいです。
また、今回の報酬改定において、
BCPの未策定の事業所は「減算」対象となる方向性で話が進められており、
もちろん実地指導の際にはチェックが入っていきます。
まだ策定されていない事業所さまは
早い段階で取り掛かっていただく必要があります。
今回はBCP策定におけるポイントを整理していきましょう。
BCPとは
BCP(Business Continuity Plan):事業継続計画とは
自然災害や感染症のまん延下においても
被害を最小限に抑え、事業を継続していくための「事前の準備」と、
実際に被害に遭った場合の「緊急時の対応マニュアル」を兼ね備えたものです。
よく「防災計画は作ってるけど、これとは違うの?」というご質問もありますが、
防災計画:災害による被害を防ぐ
BCP:災害や非常事態が発生した場合に、事業を継続・早期復旧を目指す
以上のような違いがあります。
書き方・手順
今回は「災害時」のBCP策定を取り上げていきます。
まずは大枠を確認します。
厚労省のHPにひな形(災害・感染症)が公開されています。
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_15758.html
こちらのひな形に沿って策定していくのが簡単です。
策定は以下の段階の手順で進めていきます。
①事業所における災害リスクの想定
まず事業所所在地のハザードマップを確認しましょう。
https://disaportal.gsi.go.jp/
(こちらで検索できます)
想定される最大クラスの災害が発生した場合、
事業所ではどんな被害が想定されるでしょうか?
まずはこちらを確認するところから始めます。
②万が一への備え・対策
①で災害リスクの想定ができたら、
それらの災害から利用者さん・従業員さんを守るための”備え”を確認しましょう。
備えに関しては、防災計画でも取り上げている事業所さんもいるかと思われます。
今一度確認してみてください。
また、事業を継続していくためには「資金」も必要です。
一定期間、事業収入が落ち込むことも想定されます。
その期間の運営資金は確保できるでしょうか?
BCP策定の際に試算してみましょう。
③経営資源の特定・個別対策計画
ここからがBCPのメインとなる内容です。
「重要業務(最優先業務)」は何かを考えます。
絶対にストップさせてはいけない業務は何ですか?
最優先で復旧させるべき業務は何ですか
それぞれの業務の優先度を決め、
「目標復旧水準」「目標復旧時間」を定めていきます。
④緊急時対応
いろんな状況を想定して考える必要がありますが、
特に入所系の事業所では
(1)利用者さんがいる時間帯 (2)利用者さんがいない時間帯 によって
災害発生直後の動き方が変わってくると思います。
【初動】(利用者さんがいる時間帯)
誰が指揮をとり安否を確認しますか?
事業所の建物の安全はどのように確認しますか?
保護者の方とどのように連絡を取りますか?など
【状況判断】
BCPの発動をするかどうかの判断など
【復旧】
仮復旧・本格復旧の手順をまとめます
まとめ
今回は大まかにBCPの策定についてお伝えしました。
みなさまの事業所ではしっかり取り組めていますか?
日本全国、いつどこで災害が発生してもおかしくありません。
一日も早く取り組んでいただければと思います。
弊所ではBCPの策定サポートを行っております。
年度初めに間に合わせたい事業所さまのご依頼は
対応できる件数に限りがございます。
お早めに下記問い合わせフォームよりご相談ください。
本日も最後までご覧いただきありがとうございました!
サポート料金(全て感染症・自然災害ともに作成/1事業所)
BCP作成:ライトプラン | 義務化前に最低限のBCPを作成したい方におすすめのプラン | 88,000円 |
BCP作成:ベーシックプラン | 現場の体制等に合わせてじっくり作成したい方におすすめのプラン | 165,000円 |
BCP作成:プレミアムプラン | ベーシックプラン内容に加え、義務化された研修も実施するプラン | 275,000円 |